新形式TOEIC本番の受験で分かった変更点の実態と対応策【リーディング編】

先日は、『新形式TOEIC本番の受験で分かった変更点の実態と対応策』
リスニング編をお届けいたしましたが、今回はそのリーディング編として、
Part 5〜7に施された変更点の実態とその対応策を
新形式の本試験と模試9セットを受けた経験を交えてご紹介いたします。

この記事単独でも読めるようにできる限りの配慮はしていますが、
前回の記事の

を先に読まれた方がよりスムーズに読めると思いますので、
リスニングも気になる方はお勧めいたします。

それでは、2015年11月に発表された「出題形式の変更点」の中から、
リーディングに関するものについて
「本試験では実際にはどうだったのか?どう対応していけばいいのか?」
などについて1つずつ解説していきたいと思います。

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各パートの問題数変更の影響は?

リスニング同様、リーディングでも各パートの内容は実質的には変わっていませんし、
総問題数も100問と変わっていませんが、各パートの問題数は次のように変更されています。

  • 5(短文穴埋め問題): 40 → 30(-10問)
  • 6(長文穴埋め問題): 12 → 16(+4問)
  • 7(長文読解問題) : 48 → 54(+6問)

ここでも得点が取りやすい Part 5の問題数が大幅に(25%)減らされて、
その分 Part 6に挿入文選択問題という時間のかかる問題が4問追加された上に、
これまでも時間のかかっていた長文読解の Part 7が、
問題の数と文章の数がともに増やされています。

この変更によって、具体的にはどのような影響が出たのでしょうか?

とにかく時間が足りなくなる!

新形式TOEICの試験や模試を受けた方のほぼ全員が

「全然解く時間に余裕が無い!」

という感想をリーディング問題に抱きます。

私の場合でも、旧形式では大体5-15分は余らせていたのですが、
新形式の模試(公式・非公式含めて)では、最大でも3分ほどしか余りませんでした。
(ある模試セットでは、2問残して時間切れ。)
先日の本試験では無事に4分残せましたが、
やはり時間が余分にかかることには変わりありません。

本試験や模試を受けた他の方のレビューを拝見しても同様の傾向にあったようです。

体感的なものなので数字は大まかな目安ですが、

「新形式は、旧形式より平均で8分くらいは余分にかかる」

と思っておかれた方がよいでしょう。
(Part 7が苦手な方ほど、さらに時間がかかりやすくなります。)

時間が足りなくなる原因は?

時間が足りなくなる原因を端的に列挙しますと、

  • Part 5で簡単に解ける問題が減って、問題数の割に時間がかかる。
  • Part 6で導入された挿入文選択問題がやたら時間がかかる。(上級者でも。)
  • Part 7の文書の数が増えたので、平均読解スピードが落ちる。
  • 複数文書の読解問題で解答根拠が複数の文書に複雑に散らばると時間を取られる。
  • リスニングのPart 3・4の疲労が残って、読解の集中度が落ちる。

などが主なものだと思われます。

それぞれの詳細については、以下で各変更点の説明とともに述べていきます。

Part 5の問題は数が減っても難易度は下がらず

リスニングのPart 1・2と同じく、得点が取りやすいPart 5。
そこの問題数が新形式では10問も減りました
旧形式との難易度のバランスを取るために、
Part 5では易しい問題の割合を増やすかもしれないと思われていましたが、
実際には全くそんなことはありませんでした。

それどころか、空欄の前後を見ただけで瞬時に解けるような簡単な問題は減り
ちょっと考えさせられるレベルのやや難問の割合は相対的に増えていました。
(超難問は本試験の初回ではありませんでした。
今後どうなるかはまだ不明ですが、少なくとも顕著に多くはならなさそうです。)

このようにPart 5の問題の平均難易度が上がってしまったために、
それらを解くための1問あたりの解答時間も増えてしまい、
30問という問題数の割には時間がかかってしまうという印象です。

このことは、増量されたPart 7にかかる余分な時間を
Part 5を早く解くことで捻出しようと計画している方には大きな懸念です。
旧形式の時のようには行かなくなりましたので、
新形式の模試でしっかりと感触を確かめて、
自分に適した現実的な解答時間の目安を見つけることが大切になってきました。
さもないと、本番で想定外の事態に陥りかねません。(詳しくは後ほど。)

Part 6の『挿入文選択問題』は新形式の中では一番難しい

従来のPart 6は4つの英語の長文のそれぞれに3つずつ空欄があり、
その空欄に入れるべき単語や短いフレーズを選んでいました。
新形式では、文章の数は4つのままですが、空欄の数が1文章につき4つに増え、
その1つ増えた空欄には4つの文 (sentence) から1つを選んで埋めるという
新しいタイプの問題が導入されました。
これが「挿入文選択問題」です。

(単に「文選択問題」と呼ばれていることが多いですが、
Part 7の「文章挿入箇所選択問題」と区別するために
ここでは「挿入文選択問題」と呼びます。)

この挿入文選択問題が相当のクセモノです。
ハマると時間をどんどん使ってしまいます。
「新タイプの問題の中では一番難しい」といっていいと思います。

私でも、1分以上考えてしまう問題が4問中1〜2問ある時があります。
(本番でも1問ありました。)
他のTOEIC満点取得者や講師の方も苦戦している問題ですので、
リーディング問題を最後まで完答できていない方は、
この問題を捨てることも視野に入れて
対処の仕方を検討する必要があります。

幸いなことに、挿入する文章は抜かしたままでも、
他の部分の読解や解答に影響を与えることは(今のところ)無い
ので、
挿入文選択問題を無視して解き進めることも可能となっています。
(非公式の模試では、そうなっていない問題も出ています。
公式でも今後は違ってくる可能性があるので、新たな情報には注意が必要です。)

したがって、各自の目標スコアとこの問題との相性から考えて、以下のような

  • 最初から何も考えずに(マークだけして)飛ばして、時間がもし余ったら挑戦する。
  • 少しだけ考えてみて解けそうなら解き、難しそうなら適当にマークして飛ばす。
  • ある程度の時間はかけて解く。どうしても無理そうなら飛ばす。
  • Part 6はPart 7の後に解く。

など様々な対応の方法の中から自分に適切なものを
模試などで試した上で決めておきましょう。

挿入文選択問題を解くためのコツはある?

残念ながら、このタイプの問題の解き方のコツのようなものはあまりありません。
とにかく空欄の文章全体の中での位置やその前後の文章の流れ、
そして全選択肢の挿入文の意味を把握して、
どれが一番「適切」かを選ぶしかないです。

この「適切」の基準がこの問題はTOEICの中では主観的な側に寄っているので、
絶対こっちだと言い切れない問題が公式でも時折出ます。

したがって、公式の問題のストックがたまって、
その「基準」の傾向が見えてくるまでは、
自分の中の「論理基準」を信じて回答していく他ないと思います。

(例外として、ビジネスレターの文末の締めの部分に挿入する場合は、
そのようなサンプルを一通り読めば、大体のパターンが見えてくるとは思います。
ただ、そこまでこの問題専用の対策はとらなくても良い気はしますが。)

Part 7の文章挿入箇所選択問題も厄介だが、挿入文選択問題よりはマシ

長文読解のPart 7にも文章を挿入する問題があります。
ただし、これは Part 6の挿入文選択問題とは違い、
挿入すべき文章は既に決まっています。
選ぶのはその文章を長文のどこに入れるかです。
長文の中に、 -[1]- -[2]- -[3]- -[4]- のように
4つの空欄が設けられていますので、そこから適切な場所を選びます。

これをこの記事では「文章挿入箇所選択問題」と呼んでいます。

この問題も、文章の流れを把握しないと解答できないので、
挿入文選択問題と同質の難しさを抱えているのですが、
挿入文選択問題に比べれば簡単な場合が多いです。

その理由はこうです。
この文章挿入箇所選択問題は、1つの文章に対する読解問題、
いわゆる Single Passage 問題の中の1問として聞かれることが原則です。
したがって、1つの文章が長いので、
選択すべき挿入箇所も広く散らばっている場合が多い
のです。
そのような場合には、空欄以外の文章のところさえしっかり読めていれば、
入れるべき文章がどこにフィットするかは論理的に明確に分かるので、
挿入文選択問題の時のような微妙な判断に悩まされることは少ないのです。
(挿入箇所が別パラグラフにまたがってる時などは、さらに簡単です。)

ただ例外的に難しい場合もあります。
それは1つの文(sentence)の前後に空欄が1つずつ配置されてる場合です。
この時は、どちらに入れても意味が通るような気がしてしまいますので、
より高度な判断が求められます。
(私の受けた本試験でも1問はこのような配置で、判断も難しかったです。)

英語でまとまった文章を書くトレーニングを積んでいれば、
この判断に必要な「つながり」や「まとまり」を把握する力が養われるのですが、
そのような経験が無い場合は、自分がその問題の情報を伝える立場になったとしたら、
どういう順番で伝えたほうが意味が通じやすいか、
まとまりが論理的かと想像しながら解くようにすると判断の目安になるかと思います。

けれど、この問題が難問であることは確かですので、
Part 6で「挿入文選択問題」を飛ばすと決めた方は、
この難しい方の「文章挿入箇所選択問題」も飛ばされたほうがよいかと思います。

幸いなことに、この「文章挿入箇所選択問題」のための挿入文も、
それ抜きで他の文章を読解することはできるようになっていますので、
飛ばしても他の問題の解答には影響を与えません。
そして、このタイプの問題は全体で2問前後、
1文の前後に配置されるようなケースはおそらく1問ですので、
飛ばしても全体の成績に与える影響も最小限で済みます。

チャット問題はある意味ボーナス問題

LINEやSkypeのようなチャット形式の文章も
今回の改定でPart 7に導入されました。

短いチャットと長いチャットが1つずつ、合わせて2つ出題されるケースが多いです。

このチャット問題は比較的解きやすいボーナス問題ですので、
長文読解が苦手な方にも挑戦していただきたいです。(特に短い方は絶対に。)

主な解き方としては、

  • 答えに関係するところだけつまみ読みする方法
  • 全体を読んでから答える方法

がありますが、後者をお勧めします。

文章量が元々少ないため、全部読んでもそこまで時間がかかりませんし、
つまみ読みしようとすると迷って逆に余計に時間がかかる場合もあるからです。

このチャット形式の文章の問題で、
一つ警戒するとしたら文(チャットの台詞)の意図を問う問題
これは会話の流れをきっちり把握する必要があるために難しめの問題となっています。

それでも、リスニングの Part 3の問題を台本を見ながら解けるようなものですので、
普通に読み解く力さえあれば特に問題はないでしょう。

Triple Passage(3つの文章)問題は、解き方を工夫すればそこまで怖くない

旧形式では、Double Passage (2つの文章)問題が
4セット(x5問で全20問)出題されていましたが、
新形式ではこれがTriple Passage(3つの文章)問題を含めて、
全5セット(x5問で全25問)と増加しました。
(Double Passageが2セット、Triple Passageが3セット
というのが標準的な配分のようです。)

「3つの文章?」

とその響きだけで難しそうな雰囲気を放つTriple Passage(以下TP)問題ですが、
解く際のコツをつかめばDouble Passage(以下DP)同様、
それほど敬遠する必要はありません。

まずTP問題のポイントは、

  • 文書の数は増えたものの、文章の総語数や難易度はDPとほぼ変わらず
  • 設問もほぼ文章の並べられている順番で聞いてくる

ということです。

これらの性質を利用すると、設問を1つずつ見ていき、
解答に根拠が必要になってから新たな文書を読み進めていく
という解き方ができます。

細かいステップで表すと、次のようになります。

  1. 3つの文書をパッと見て、それぞれ大体どんなタイプ
    (記事・メール・ウェブサイト等)の文書なのかだけつかむ。
  2. 設問1に軽く目を通して何を聞かれるのかを頭に入れて、文書1を読む。
  3. 設問1に答えられる根拠を見つけたら、解く。
  4. 文書1を最後まで読み進める。
  5. 設問2を読む。文書1だけで解けるなら解く。
  6. 文書1だけでは根拠が見つからなくなったら、
    その設問の内容を頭にいれながら、文書2を読み進める。
  7. その設問が解ける根拠を見つけたら、回答する。
  8. 文書2を最期まで読む。
  9. 文書1と2の内容で解ける設問は全部解き進める。
  10. 文書3の情報が必要かもと感じたら、文書3を読み始める。
  11. 残りの設問を答える。

図を使っていないため少し分かりづらいかもしれませんが、
とにかく設問で新たな情報を求められてから
次の文書を読み進めていく
というスタイルを取るということです。

(設問1から文書2や3の内容を求められる可能性も0ではないので、
文書1を全部読んでも設問1が解けそうもないと思ったら、柔軟な対応が求められます。
例えば、設問1は一旦置いておいて、設問2以降は解けるか確かめてみたり、
あるいは文書2へと読み進めて、設問1の根拠があるか探すなどです。)

このように読んでいくと、文章を何度も繰り返し読んだり、
設問と文章の間を行ったりきたりする回数を減らせる
ので、
解答するための時間をだいぶ節約することができると思います。

一度読んだ内容は忘れない、という優れた短期記憶力の持ち主でしたら、
3文書とも一気に全部読んでから、設問に答えていく方がベターかと思いますが、
そこまで短期記憶力に自信の無い方(私も含めて)は、
上記のように、少しずつ読み進めて1問ごとに必要な情報に集中した方が
よい結果につながるかと思います。

初回の試験ではDP/TPともに複雑な文書は無しも、今後は難しくなっていきそう

実際に最初の新形式試験で出たDPやTPの問題ですが、
それほど互いの文書が複雑に絡みあったような問題は出ず、
比較的素直に解ける問題ばかりでした。

ただ、TP問題の怖いところは作れる問題の難易度の幅が広いことです。
私の場合は、本試験では1セット(5問)につき5~6分ほどで解けましたが、
非公式だけでなく公式の模試でも1セット8~10分ほどかかってしまう問題もありました。
つまり、出題者のさじ加減一つで解答に必要な時間が大きく変わるということです。

今回の試験は初回ということもあって、DP/TPに比較的楽な問題を出すことによって、
旧形式の試験からの難易度の急激な変化を避けたのではないかと思いますが、
今後新形式TOEICの回を重ねるにつれてその調整の必要性が薄れてくると、
難しい問題も徐々に増えてくると思われます。

次に述べるリーディング問題を解く時間配分を考える際も、
DP/TP問題の難易度の幅や今後の変化について頭に入れた上で
余裕を持たせて考える必要があります。

時間配分と精神ダメージのコントロールが今まで以上に大事に

今回の改変で、TOEICのリーディング問題はそれぞれの問題タイプごとの難易度は、
それほど大きくは変化はしていない
と思います。

ただ、解答に時間のかかるタイプの問題の割合が増えてしまったので、
それが間接的にリーディング問題全体の難易度を上げている形になっています。
そのため、以前から重要であったリーディング問題を解く際の
時間の配分・コントロールの重要性がより増しています

感覚的に旧形式より8-10分は余分に必要な新形式ですので、
しっかり全問回答をできない方も当然大幅に増えてきます。

この状況に対処していくには、まず以前から重要であった

  • 単純に英語の読解スピードを上げる。
  • 脳のスタミナをつけて、リーディングの途中で集中が切れないようにする。
  • 短期記憶力を鍛えて、読み直しの回数を減らす。
  • 問題を解くポイントをつかんで、効率よく解けるようにする。
  • Part 5や6で考える時間のリミットを設定し、それを意識しながら解く。

のようなことは引き続き、さらに向上を目指してやっていくべきでしょう。

ただ、これらの対策を全部がんばっても、時間が足りない場合があります
今回の変化はそれくらい激しいです。

そのような場合に備えて、新形式のTOEICでは、

  • 捨てる問題の候補と実際に捨てる際の判断基準をあらかじめ決めておく。
  • 自分にとって、どういう順番で解いていけば時間を管理しやすいかを把握する。
  • 予定していた時間配分から大きくズレても焦らないためのプランと心構えを作る。

のような下準備も重要になってくるかと思います。

特に3つ目の「焦らないためのプランと心構え」が重要になります。

新形式の試験は、運営側も難易度の調整を色々と試す必要があるため、
しばらくの間は問題の難易度が安定しないことが予想されます。
ですので、各パートごとの時間配分の計画をどれだけ立てたとしても、
その通りにいかない可能性も高くなります

私の場合も本番では全然計画通りには行きませんでした。
予定ではPart 5を11分、Part 6を9分ほどで解いて、
Part 7に55分残そうと思っていたのですが、
Part 5で15分、Part 6で12分近く使ってしまい、
Part 7に48分弱しか残せなかったので、やや焦らされました。

そのように計画から大きくズレてもリカバーするためのプランやオプション
(捨て問題の有無や、解答の根拠探しの基準の緩め方など)を用意しておき、
実際にそのような事態に陥って少し焦ったとしても、
パニックまでにはならないようにさえしておけば、
その時点での自分の実力を十二分に発揮することにつながります。

こういった心構えは、やはり実際の試験形式に近い模試をできるだけ数多く解いて、
その過程の中から自分なりに見つけていく
のがベストでしょう。

(現在は、日本と韓国の公式問題集で合わせて、3セットしか模試がありませんが、
以下のリスニング・リーディングに分かれている韓国の公式問題集には、
さらに3セット分の模試形式で使える問題が収録されていますので、
解説はいらないけれどとにかく問題を解きたいという方にはお勧めです。)

まとめ

さて、新形式TOEICのリーディングの変更点とその実態・対策について
解説してまいりましたがいかがだったでしょうか?

長くなりましたので、最後にもう一度全体をふりかえってみましょう。

まず、主な変更点は以下のようにまとめられます。

  • 問題数の変化(Part 5の減少、Part 6&7の増加)
  • それに伴う解答時間のシビア化
  • 文章を挿入する問題
  • チャット形式の長文
  • 3つの文書(TP)問題

得点しやすい Part 5の問題数が減って、
その分時間のかかるPart 7の問題数が増えたり、
各問題の難易度も「ほぼ同じ」〜「やや難化」となったために、
TOEICのリーディングも新形式になって難化しました。

ただ、今回はDP/TP問題が素直だったために、そこでバランスが取れて、
リスニング問題ほどは難易度は上がらなかったかと思います。
(元々リーディング問題の方が難しかったということでもありますが。)

それでも、「とにかく時間が足りない!」と新形式ではなりがちです。
そのため、Part 6に導入された「挿入文選択問題」
Part 7に導入された「文章挿入箇所選択問題」で空欄の位置が近いもの等、
時間のかかりやすい問題はいざという時は
飛ばすことも考えなくてはならなくなりました。

これらの文章挿入問題は、文全体の流れを把握する必要がありますので、
読解力・スピードを着実に上げれば解けるようになっていきますが、
短期的な対応はしづらい
ために、直前に模試で準備してる時に無理だと感じたら、
時間がないときに飛ばす問題の候補に入れておいた方がよいでしょう。

新形式の中でもチャット問題は、比較的取り組みやすいので、
これは積極的に解いていったほうがよいです。

難しそうと敬遠されがちなTP問題もそれほど恐れる必要はありません
(DP問題と比べても文章の数は増えても、量はほぼ同じです。)
解説で述べたように、文章を必要に応じて読み進める方法で読んでいけば、
読み返す回数を減らしてより楽に対応できるようになります。

リーディング問題は、今後さらに大幅に難化できる余地が与えられました。
初回では素直だったDP/TP(複数の文書)問題が少し複雑になるだけで、
難易度は大きく変わっていきます。
そのため、計画していた時間配分通りにいかないことも多々あると思います。
そんな時でも焦らないように、時間を短縮できる次善策を準備した上で、
心構えを整えておくことが肝心
です。


さて、前回の

から2回にわたって、新形式のTOEICについてお伝えしてまいりました。

全体として、より実際の英語の運用に重きをおいて学習をする方にとって
有利に働く方向で変化しているように見受けられました。
TOEIC専用の対策も試験のためには重要ですが、
やはり英語を実際に使うことを念頭において
基礎から学ぶことが重要
だと感じさせられました。

当ガイドでも、後一つほど新形式TOEICにまつわる記事を書き上げた後には、
またそろそろ発音を中心とした基礎作りための情報を
発信していきたいと思っておりますので、
ぜひそちらの方もご期待よろしくお願いいたします!

それでは、また!

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