【新形式対応】TOEICで実力を出し切るための受験時のちょっとした対策まとめ

TOEICはご存知のとおり、英語の理解力を測るための試験ですが、
英語がいくらできても試験の特徴や受験の際のちょっとした対策やコツを知らなければ、
実力を十分に反映したスコアを取れないことがあります。
そこで、今回はそのような対策やコツをご紹介していきます。

アメリカ留学生活10年以上の経験がある筆者でも
全くの無対策で模試を受けた際は950点前後の結果でした。
(大卒以上の英語ネイティブの平均点もその辺りのようです。)

そこから本試験で990点(満点)を取ったり、
先日行われた新形式の初回の試験でも985点を取れたりと、
実際の英語力を反映したスコアを出せたのも
TOEICの模試などで試験の準備をする際に見出した
この試験特有のコツや対策によるところが少なくありません。

このようなちょっとした対策は満点を目指す方だけではなく、
ある程度の英語の基礎ができている方でしたら、
(TOEICスコアを目安にすると600点前後でしょうか?)
多くの方にご自分の英語の実力を十二分に
TOEICの結果に反映させるのに活用していただけると思いますので、
ぜひご一読してお役に立てていただければ幸いです。

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リスニングは間違っても気にしない・引きずらないことが大事

TOEICのリスニングで一番重要なのは、

「あ〜、今の問題分からなかった・・・」

となってしまっても、すぐに気持ちを切り替えて次の問題に進むことです。

なぜなら、少しでもその事について悩んでしまうと、
あっという間に次の問題が始まってしまい、
そちらの問題も解けなくなってしまうことになるからです。
落ち着けば本来は正解できるような簡単な問題でもです。

下手をすると、

「ああ、こんな問題もミスしてしまった!どうしよう?」

と、この状態が連鎖してパニック状態になってしまい、
リスニングがボロボロの結果となってしまうことすらあります。
(タイムショックというクイズ番組での似たような状況を想像してもらえると、
少し感覚が分かっていただけるでしょうか?)

各問題の間の時間は本当に短いです。

問題の間隔の参考までに、
それぞれの問題の解答に必要な情報を全部聞き取ってから、
次の問題に必要な情報の放送が始まるまでの時間を
各パートごとにまとめると次のようになります。

  • Part 1: 約10秒。
  • Part 2: 約6秒。
  • Part 3&4: 1セット(3問)で約40-50秒。

ですから、分からない問題が出てきても悩んでる暇はありません
消去法なり勘なりを使ってサッサとマークしてしまい、
すぐに気持ちを切り替えて次の問題に向かうのが得策です。

たとえ満点を狙っていても、3-4問までなら落とせます
リスニングでは小さいミスは気にせずに
平常心を保てるタフさを普段の模試を解く時から養っていきましょう。

リスニングで正解と思う選択肢を一時的に覚えておく方法

TOEICのリスニング問題には、

  • 音声は一度しか流れない
  • メモをとることは一切できない
  • 選択肢の英文は印刷されていない。(Part 1&2)

という3つの特徴があります。

しかも最初の方の選択肢に

「間違ってはいないが、合っているかと聞かれると微妙」

なものがポーンと来て、
それが実は正解というケースがしばしばあるので、
そういった選択肢をすぐにマークせずに
キープしておく手段が必要になります。

その手段には様々なものがありますが、
よく言われているものには次の3つのタイプのものがあります。

  • 指を使う。
  • 鉛筆やシャーペンを使う。
  • 消しゴムを使う。

それぞれの具体的な方法については、

にて解説しましたので、興味のある方はそちらをご覧ください。

リスニング問題のディレクション放送時にやれること

リスニングの各パートが始まる前に、
そのパートの問題の内容の説明(ディレクション)が放送されますが、
この放送時間が割と長く、それぞれのパートごとに

  • 1: 約1分30秒
  • 2: 27秒(旧形式では約60秒)
  • 3: 30秒
  • 4: 29秒

ほどの時間がかかっています。合計すると約3分です。
この時間をどう活用するかによって、テスト結果も変わってきます

ここでは、各パートごとのおすすめを紹介していきます。

Part 1のディレクションでは、写真の中身をしっかり分析

Part 1の写真描写問題では、6枚(旧形式では10枚)の写真を見て、
それぞれの内容に合っている英文を選ぶのですが、
この写真に写っているものが何なのかハッキリしないことがよくあります。

  • この人物の性別はどちらか?
  • この人が持ってるモノは何なのか?
  • 道路の境界上にあるのは縁石(curb)、それともライン?
  • 乗り物や場所(駅や港など)に人がいるのかいないのか?

といった解答するために重要となりそうな要素も
写真によく目を凝らさないと判別できない
時があるのです。

その他にも写真を見て、関連のありそうな単語や表現を
事前に思い出す時間も必要です。

Part 1の問題間の時間は最大で10秒しかないので、
その時間だけでは上記のような分析をするのには足りません。
ですから、ディレクションの時間をそれらのために使う必要があるのです。

旧形式では写真が10枚あったので時間はギリギリだったのですが、
新形式では6枚に減りましたので、余裕を持って分析ができます。

ただあまりに写真の分析に集中しすぎて、
1問目の選択肢を聞き逃してしまわないように
だけ気をつけてください。
(筆者も模試で3回ほどやってしまったことがあります・・・。)

時間に余裕があれば Part 3の先読みも可

人によっては、この時間に Part 3の設問や図表の先読みをします。
(先読みが何かについての詳しい説明は、また後ほどいたします。)

筆者としては、目の前のパートに集中しないと
頭の切りかえが間に合わないのではないかと思い、あまりお勧めはできません。

ただ、新形式の図表問題の登場により、
以前より先読みに時間がかかるようになってるのも事実ですので、
模試で試して頭の切りかえに特に問題ないと思われる方は、
試してみる価値はある方法だと思います。

それでも「写真の分析を優先して、その後に時間が余ればやる。」
くらいの感覚でやられた方がよいでしょう。

リスニングの時間にリーディング問題を解くのは禁止事項

時間があるので、なんとなくPart 5の文法問題を解いてみたくなりますが、
それはテストの規定で明確に禁止されています。

試験官に見つかった場合、受験中止&即退場につながりますので、
それは止めて上記のようなリスニング問題の準備のために時間を使いましょう。

Part 2のディレクションは先読みもいいがリラックスをおすすめ

新形式になって60秒から27秒に減ったPart 2のディレクションでは、
以前ほど大したことはできなくなっています。

この時間に何かをしようとする人は、Part 1の時と同様に
Part 3や4の先読み(特に図表や意図問題)をすることが多いようです。

それも悪い手ではないと思いますが、
私としては、ここで一旦休憩して脳をリラックスさせることをおすすめします。

Part 2は短い文章のリスニングなので、
少しでも聞き逃したら答えられなくなることもあるため、
リスニング問題の中では音を受け取るための集中力が一番必要になります。
そんな問題を25問連続ノンストップで解き続けるため、
上級者でも中盤あたりで疲れてきて集中も切れてきます。

そうなると、そのせいで2〜3問くらい簡単にミスしてしまったりするので、
そうならないようにはPart 2の開始前の休養が重要ということです。

疲れが正答率に影響が出ないという方ももちろんいると思いますので、
先読みとどちらにするかは、各自がそれぞれのメリットを天秤にかけて決めてください。

Part 2以降では、軽くマークしたところをしっかり塗ってもよい

前述のとおり、リスニング問題の間隔は短いので、
解答をマークするのにもあまり時間をかけていられません。

答えを考えるのに時間がかかってしまい、
次の問題が始まるまでに時間の余裕がない場合は、
きっちりマークをする代わりに軽く点を打ったり線を引いたり
して
その場をしのがないといけない時もあります。

そのように半端にマークした部分を、
Part 2以降のディレクションの時にきちんと塗ることもできます。
この作業は、リスニング問題が全て終わった後にもできるので、
(リーディングの時間にリスニング問題を解くことは禁止されていません。)
他にやるべきことがあればそちらを優先すべきですが、
時間が余っているのであれば、リーディングの時間を少しでも増やすために、
ディレクションの間にやっておいてもいいと思います。

Part 3&4ではとにかく最初のセットの設問を先読み

これらのリスニングの後半パートのディレクションでは、
必ず最初のセットの設問の文章を先読みしておくのが基本です。

それが終わった後に少し時間が余った場合は、
これまでに説明したように

  • 脳をリラックスさせる。
  • 図表や意図問題の先読み。
  • 前のパートでの中途半端なマークをしっかり塗る。

などの中から、その時に必要だと思うことをやるのがいいと思います。

ただ、パート毎に頭の使い方が若干違いますので、
その切替を促すためにも脳のリラックスを個人的にはお勧めしておきます。

Part 1と2で最後の選択肢まで聞いて答えがないと思ったらAを選ぶ

Part 1や2の問題を解いてる時によくあるのが、

「選択肢を最後まで聞いたけど、正解と思えるものが無い!」

という状況です。

これは間接的な回答が増えてきているのが一因です。
たとえば、Part 2だと

Have you checked my draft? (私の原稿を確認してもらえました?)

という普通ならYes/Noで答えそうな質問に

I think the photos should be bigger. (写真を大きくした方がいいと思う。)

のように質問の意味を一本踏み込んで解釈した上での返事が
正解になったりする問題が出てきています。

このような選択肢を最初の選択肢に持ってこられると一気に難問になります。

なぜかというと、まず最初の選択肢は一番聞き取りにくいからです。
これはTOEICのリスニングの特徴ですが、
米・英・加・豪の4つのどのアクセントを持ったナレーターが
その選択肢を読み上げるかは分かりません。
ただ、1つの同じ問題の間はその選択肢は同じ人がずっと読み上げます。
そのため、後の選択肢になるほど、その人の話し方に慣れて、
聞き取れる割合が格段に増えていく、
つまり最初の選択肢が一番聞き取りづらい、ということになります。

そして、もう一つの原因として最初の選択肢がややズレたものだと、

「まだ選択肢がだいぶ残ってるからこれは違うな」

とそれを除外してしまいたくなる心理になりやすいことが挙げられます。
(もしそれが最後の選択肢なら、
微妙なものがきても間違いでないことさえ分かれば
それをベストアンサーとして選ぶのは難しくないです。)

このような理由から、最後の2つの選択肢は聞けていて、
最後の選択肢は絶対に正解でないという自信があるけれど、
正解と思える選択肢が無かったと思う時には、
最初の選択肢である A が正解である可能性が高いのです。

単に後半の選択肢の聞き取りや解釈のミスをしてる場合もありますが、
上記のようなケースも頻繁にありますので、
どれを選んだらいいか全然分からない時は A を選ぶといいと思います。
(上級者であればあるほど、それが正解になる可能性は高くなります。)

先読みは基本的に設問だけにしておく

「先読み」とこれまでも何度も言ってきましたが、
これは Part 3と4で問題用紙に印刷されている
各問題の設問文やその答えとなる選択肢の文を
その問題のための放送が始まる前に読んで頭に入れておくことです。

「先読み」をすることによって、
放送の中からどういう情報を聞き出したらよいかを絞り込むことができるので、
TOEICの受験者の間では有名かつ有効なテクニックです。

ただ、この先読みのスタイルは人によって様々です。
大きく分けて、設問部分だけを読む方法と、
それに加えて選択肢部分も読む方法がありますが、
私は基本的には前者をおすすめしています。

その理由を端的に述べますと、

  • 選択肢まで読んでる時間が無い時の方が多い
  • 一番重要な「何を聞かれるか?」という3つの情報を忘れやすくなる
  • 選択肢まで読むと余計な思い込みをしてしまいやすくなる

と3つ挙げられます。

とにかく時間が無いことが一番大きいです。
設問は読むだけでなく、

  • 登場する人物の大体の関係を予想する。(Part 3)
  • 3人会話問題かどうかを予想する。 (Part 3)
  • 時間や金額など聞き逃したら終わりの選択肢か確認。

などを判断したり、Part 4では難問題になりやすい

  • 電車・バスのスケジュール変更
  • 新しくできた施設やそれにまつわるイベントの告知
  • 渋滞情報(原因や迂回路など)を知らせるラジオ番組

が来そうかどうかを判断したりなど、
やっておいた方がよいことが多々あるので、
全ての選択肢を読んでる余裕がそもそもないことがほとんどです。

(ただ選択肢全体をパッと見て、
大体どのようなタイプの答えが必要かを把握できると役立つので、
もしそれができる余裕があれば、やっておくのもいいです。)

したがって、基本的には先読みは設問のみにすることをお勧めします。

新形式になってさらに先読みが重要に

新形式では図表問題が導入されたために、
それまでは先読みしなくても解くことは可能だったPart 3&4を
実質的に先読み必須にしました。

しかも他の問題よりも先読みをする情報量が多いので、
今までと同じリズムでは間に合いません。

(図表問題での先読みの時間が足りない際の対策などは

でご紹介しましたのでそちらをどうぞ。)

また上記で紹介したように、3人会話問題かどうかの予想も重要になってきます。

(3人会話問題の予想の仕方については

の記事をご覧ください。)

有効な「先読み」のためには、ある程度の読解の力とスピード、
そして試験形式での実践による慣れが大切です。
いきなり本番では思ったようにはできないと思いますので、
模試の段階から試して、自分なりのスタイルを確立していただきたいです。

聞きながら答えを指で押さえて解答して記憶を楽に

新形式になって、Part 3が30問から39問に増量された上に、
新しいタイプの問題まで導入されたので
Part 3の負荷は一気に高くなりました。
(その疲れのせいで、続くPart 4や
リーディングのPart 5にも悪影響が残ります。)

そのため、Part 3や4をできるだけ楽に解いていく方法が
新形式ではより重要となってきました。

そこで、検討すべきなのが

「放送を聞きながら問題を解いていき、
答えが分かったら指で押さえることで覚えなくてもよくする」

というテクニックです。

この方法を使うと、次のような多大なメリットがあります。

  • 問題の解答に使える時間が倍近くに増える
    • 選択肢部分の先読みをする必要が無くなる。
    • 次の問題の設問の先読みにしっかりと時間を取れる。
    • 解答を考える時間に余裕ができる。
  • 一旦キャッチした解答のためのキー情報を忘れる心配が無くなる
  • 放送の内容を記憶しておくべき情報量や期間が少なくなるので脳が楽

ただ、この方法にもデメリットはあります。
それは、解答してる間は聞くための意識が弱まるので、
その間に他の問題の解答に必要な情報を聞き漏らす可能性が高まることです。

このデメリットが無視できないほど大きかったので、
今まではあまりおすすめできなく、私自身でもやっていなかったのですが、
最近の問題のトレンドの変化のため、私も意見を変えるようになってきました。

その変化とは、

  • 会話の中で一回聞き逃すと答えられないことを尋ねる細かい問題が増えた
  • 放送の序盤と最終盤に解答の根拠が含まれる問題が多くなった

です。

1つ目の変化のために、細かいことを長い間頭の中に記憶しなくてもすむよう、
「指おさえ」のテクニックが役立つ機会が増え、
2つ目の変化のために、根拠となる情報が放送の中でも分散して、
連続で出る事が減ったためこのテクニックの最大のリスクも減ったため、
この方法で解いた方が良い結果につながる場合が多くなってきたわけです。

さて、この方法のメリット・デメリットは一通り解説しましたので、
具体的にどのような感じで行うのかを説明したいと思います。
(あくまでも私がやる時の例です。)

  1. 設問を先読みして、聞くべきことを把握・記憶しておく。
  2. 会話中に問題の解答の根拠が出たと思ったら、選択肢を見て解答してしまう。
  3. その答えをマークはせずに、問題用紙の選択肢部分を指で押えておく。
    (1問目は薬指、2問目は中指、3問目は人差し指のように。
    解答用紙ではなく問題用紙を押さえることに注意。)
  4. すぐ解けなさそうな問題(選択肢が長文など)は無理に途中で回答しない。
  5. 放送が終わったら、指で抑えておいた回答をすぐにマークする。
  6. 聞きながら解けなかった問題があったら、それらを解いてマークする。
  7. 終わったら、次の問題セットの先読みに進む。

大体イメージをつかんでいただけたでしょうか?
人によってやりやすいやり方は若干変わってきますので、
上記は参考程度にして自分なりのやり方を見つけてみてください。

ただ、これも練習が必要な解き方ですので、
模試などで試してからの実践をおすすめいたします。

リーディングの時間配分の考え方

リーディング問題では、あまり受験テクニック的なものはありません
あくまでも事前の学習によって培われた単語・文法の知識や読解力が最重要です。

(唯一、複数文書(DP/TP)の読解問題の解き方については少しコツがあります。

にてご紹介してありますので、興味のある方はそちらをどうぞ。)

ただ、各パート毎の時間配分ついては一考の余地があります。

しかし時間配分について気をつけていただきたいのは、
各受験者の英語レベルと目標スコアによって大きく変わるということです。

つまり、例えばTOEIC800点を目標にしてる方が
TOEIC満点を定期的に取るような方のものを
そのまま真似してやってはいけないということです。

人によってあまりに違うので、参考プランなどは載せられませんが、
そのプランを考える上で大事なポイントなどをご紹介したいと思います。

狙うスコア帯で大きく変わる時間配分

リーディングで満点の495点を確実に取るには、1ミスしかできません。
2ミスで495点取れるのは非常に難しいテストに当たった時のみです。
(新形式でもこのボーダーラインはほぼ変わってないようです。)

ですので、満点近くのスコアを狙っている場合は、
一つ一つの問題を慎重に解く必要があります

そのため、Part 5のような易しめなパートでも、
正解となりそうな選択肢を見つけても
一応全部の選択肢に目を通して確かめるステップを入れるなど、
多めの時間をかけることになります。

逆に、リーディングの目標スコアが400点あたりの場合は、
全体で最低15問くらいはミスできますが、
最後まで回答するのは難しいレベルとだと思いますので、
Part 5のチェックは緩くして、
そこから捻出した数分を残りのパートにあてて、
少しでもきちんと読んで解いた問題数を増やした方がよくなります。

そして、目標スコアが300点あたり(正答率 2/3 前後)で、
Part 7の文章の素早い読解は難しいという場合は、
Part 5と6でしっかり正答していく必要がありますから、
少し考えたら分かりそうな問題はしっかり時間をかけて解いて、
分かりそうもない問題はスッパリと捨てるくらいの
メリハリを効かせて解いていくような姿勢が必要になってきます。
(読解は得意だけれど、Part 5・6が苦手という方は、
目標スコア400点の方のようにPart 7の時間を優先させた方がよくなります。)

以上のように、目標としてるスコアやPart 7における読解力により、
時間配分や問題を解く姿勢は大きく変わってきます。
模試を実際に解いてみて、ご自分にとって最適な時間配分を見つけてみてください。

ほんの参考までに新形式で満点を目指した時の私のプランを載せておきますと、
Part 5: 11分、Part 6: 9分、Part 7: 55分です。
完答狙いの場合は、新形式のPart 7に60分くらいを確保する方が多いですが、
その場合はその他のパートからなんとか5分を捻出する必要があります。
逆にPart 7を早めに解く方でも50分くらいは確保しています。)

最後に覚えていただきたいのは、
これらの時間配分はあくまでも単なる「計画」だということです。
この計画からだいぶズレたとしてしまっても焦らないことが重要です。

筆記用具選びとマークの仕方はスコアに影響を与える

筆記用具としてよく使われるのは、

  • 鉛筆
  • 0.5~0.7mmくらいの標準的なシャーペン
  • 1.3mmのシャーペン
  • 2.0mmのシャーペン

などがありますが、この中での1番のおすすめは1.3mmのシャーペンです。

鉛筆は速度的には1.3mmと同じくらいなのでこれも次点のオススメなのですが、
ほどよく芯をすり減らして丸めないといけないのが面倒です。
この手間がかからず、常に一定の丸まり具合を保ってくれる点で、
1.3mmシャーペンの方に軍配を上げたいと思います。

0.5~0.7mmのシャーペンはマークするのに
1.3mmシャーペンや鉛筆の倍以上の時間がかかるので論外です。

2.0mmのシャーペンは一見良さそうですが、
1.3mmシャーペンと実質的に変わらない割には高価だったり、
鉛筆のように削って使わないといけないものがあったりするので、
既にお気に入りの一本を使ってるのでも無い限り、特におすすめはしません。

1.3mmのシャーペンにも色々なものがあります。
その間ではそれほどの違いは無いので、好きなものを選ばれていいと思いますが、
お勧めを1つ挙げておきますと、

コクヨ マークシート 最適セット 1.3mm PS-SMP101D

コクヨ マークシート 最適セット 1.3mm PS-SMP101D

が価格(セットだと400円台、単品だと200円台)も手頃ですし、
軽さ・握りやすさも中々、デザインも無難でおすすめです。

消しゴムは上記のセットのものでも十分使えますが、
個人的に8個くらい評判のよいものを購入して試した中では、

サクラ ラビットフォームイレーザーダブル マークシート用  RFW-100M

サクラ ラビットフォームイレーザーダブル マークシート用  RFW-100M

が一番良かったので、おすすめしておきます。
(mono消しゴムなどと比べると差は十分に実感できます。)

マークシートは「の」の字を書くように塗ると1.5倍以上早くなる

1.3mmのシャーペン(あるいは鉛筆)であれば、
普通に外側から塗りつぶすようにしても
マーク1つあたり平均1.5秒くらいで済みますが、
「の」の字を書くように内側から外側に塗りつぶすと、
1.0秒を切って0.8 ~ 0.9秒くらいでできるようになります。
(早い人は、さらに0.5 ~ 0.6秒くらいに縮められるそうです。)

わずか0.5秒の差と思われるかもしれませんが、
問題の間隔が短いリスニング問題を解いてる時にはこの差は非常に大きいです。
(特にPart3や4だと1セット3問ですので、1.5秒の差になります。)

リスニング問題を後でまとめてマークしたり、
リーディング問題のマークの際も、
100問分以上になると50秒以上と約1分近い差が付きます。

これだけの差があると、当然スコアにも影響してきますので、
少しでも早く塗れるように練習をするのも十分な意味があります。
塗り方を変えるだけでこれだけの違いが生まれますので、
ぜひ練習した上で試してみてください。

まとめ

以上、TOEICの受験の際につかえるちょっとした対策をご紹介してきましたが、
いかがだったでしょうか?

最後にまとめますと、

  • リスニングは間違っても気にしないことが大事。
  • 正解だと思う選択肢を一時的に覚えておく方法を決めておく。
  • リスニング問題のディレクション放送時間を有効活用する。
  • Part 1&2で最後まで聞いて答えがないと思ったらAが最有力候補。
  • 先読みは有効だが、設問だけにしておいた方がよい。
  • 聞きながら答えを指で押さえて解答するとPart 3&4が楽になる。
  • 自分に適したリーディングの時間配分を考える。
  • 1.3mmのシャーペンで「の」の字を書くようにマークするのがおすすめ。

のようになります。

もちろん、普段の学習で養われる英語の基礎力が一番重要です。
しかし、こういった受験対策を有効に使うことによって、
その実力をしっかりと発揮させることができるのも事実ですので、
模試などで練習してしっかりと自分のものにした上で、
本番の際に役立てていただければ幸いです。

それでは、また!

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