TOEICリスニング問題のPart 1と2は短いので簡単だと思われがちですが、
慣れていない人は意外な点での難しさに驚かされることになります。
それは、「正解」と思った選択肢を最後まで覚えておけないということです。
一体、これはどういうことなのでしょうか?
なぜ正解を覚えておく方法が必要なのか?
TOEICのリスニングには、
- 問題のための音声は一度しか流れない。
- メモをすることは一切禁止。
- 選択肢の文章は印刷されていない(Part 1 & 2)。
という3つの特徴があります。
このため、正解と思った選択肢を見つけても、
念の為に他の選択肢のリスニングに集中していると、
その間にその選択肢を忘れてしまうということが起こってしまうのです。
しかも最初の方の選択肢に
「間違ってはいないが、合っているかと聞かれると微妙」
なものがポーンと出されて、
それが実は正解だったということがよくあるので、
そういった選択肢をすぐにマークせずに保留しておくことも必要になります。
そのために、「これが正解かも」と思った選択肢を
一時的に覚えておく方法が重要となってくるわけです。
そのための手段には様々なものがありますが、
主に次の3つのタイプのものがあります。
- 指を使う。
- 鉛筆(シャーペン)を使う。
- 消しゴムを使う。
以下では、それぞれについて具体的に説明していきます。
指を使う
これは、A, B, C のそれぞれの選択肢に
- A = 親指
- B = 人差し指
- C = 中指
のように対応を決めておき、
正解だと思った選択肢に対応する指を
伸ばしたり曲げたり少しだけ力を入れたりと
他とは違った状態にして覚えておく方法です。
(Dは最後の選択肢なので必要ありません。)
利き手とは逆の手で行えば、マーク動作にも影響を与えず、
3つの方法の中では一番小さい動きで行えるので、
最もオススメな方法です。
鉛筆(シャーペン)を使う
筆記具を使った覚え方には、さらに2種類の方法に分けられます。
1つ目は、正解だと思う選択肢のマーク欄に
ペン先だけを当てておく方法です。
一番直接的で分かりやすい方法ですが、
ペン先をマーク欄にキープするのは、
意外と意識を集中しないといけないので、
そこがややデメリットです。
2つ目は、鉛筆やシャーペンの持つ部分を利用する方法です。
正解だと思う選択肢と、人差し指をあてる位置の対応を
あらかじめ決めておきます。
鉛筆を使う場合でたとえると、
Aなら筆先に近い木の部分、
Bなら木の部分と削れていない部分の境界線あたり、
Cならもう少し上の部分というように
鉛筆の縦方向にゾーンを3つ設定しておきます。
後は、正解だと思う選択肢に対応するゾーンに
人差し指をスライドして置いておくだけです。
慣れるまでに多少手間がかかるかもしれませんが、
慣れれば実行時の意識の負荷は低めなオススメの方法です。
消しゴムを使う
消しゴムを使う方法も、さらに2種類に分けられます。
1つ目は、鉛筆を使った方法の2番目のように、
それぞれの選択肢に対応させたゾーンを消しゴムの中で決めておき、
正解だと思った選択肢の所に人差し指を置いておくという方法です。
鉛筆やシャーペンの場合と似た方法ですが、
利き手でないほうでできるので、
より低い負荷で実行できるかと思います。
二つ目は消しゴム自体を回転させて、
その方向で選択肢を覚えるという方法です。
例えば、10時の方向はA、12時の方向はB、2時の方向はCのようにです。
少し動作が大きいので、慣れるまでやや負荷が高いですが、
どの選択肢を示してるのかハッキリ分かるので、
覚えておくための負荷は少ないのがメリットです。
まとめ – 結局どれがベスト?
以上、様々な方法をご紹介しました。
私としてのおすすめは、指を使った方法ですが、
とにかく自分にとってしっくりきて、
使う際の意識の負荷が一番少ない方法がベストです。
模試をやる時などから試して、
自分にとってベストの方法を見つけ、それに慣れておいてから、
実際の試験で活用してみてください!
それでは、また!